
今日は本のご紹介です!
『世界一やさしい おうちゆるモンテッソーリ』菅原陵子 (著)
モンテッソーリって、なんだか“ちゃんとしている人”がやるものだと思っていました。
教材を揃えて、環境を整えて、正しく関わって——
気づいたら、私は「ちゃんと教育しなきゃ」に追われていたんです。
そんなときに出会ったのが『ゆるモンテ』でした。
モンテッソーリ教育というと、将棋の藤井聡太さんやApple創業者のスティーブ・ジョブズ、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグが受けてきた教育として有名になりましたよね。
妊娠するまで私はその存在自体知らなかったのですが、子どもが生まれるにあたってどういう教育を受けてもらうのがいいのかと調べるようになったときに、幼児教育の一つとして知りました。
その特徴は子どもの自主性を重んじる教育、押し付けない教育という程度にしか把握していなかったので、なにか書籍を読んでみようと思い探して見つけたのがこの「おうちゆるモンテ」の本です。
モンテッソーリ教育に興味はあったのでモンテッソーリ教育を方針としている園を探したものの、近隣になく、もしこの教育方針を取りたいと思ったら自宅でやるしかないなあと思っていたので、「おうち」をタイトルに掲げるこちらの本が私にぴったりだと思い読んでみることにしました。
それでは、ここからは簡単な本のご紹介と読んでみての感想です。
著者のご紹介
こちらの本の著者は菅原陵子さんです。
『モンテッソーリ・ホームレッスン』というオンライン講座を主催されている方で、おうちでできるモンテッソーリの講座だけでなく、育児相談やお受験のコンサルティングもされています。
特にモンテッソーリ・ホームレッスンは、教具を使わない & おうちでできる【親子のための】モンテッソーリを掲げていらっしゃるので、モンテッソーリに興味はあるけど敷居が高そうという方や、私のように近場にモンテッソーリ園がないけどおうちでできないかな?と悩んでいる方にピッタリの著者の方ですね。
目次
章のみご紹介すると、目次はこんな感じになっています。
はじめに
第0章 おうちゆるモンテッソーリの8大メリット
第1章 モンテッソーリ教育きほんのき
第2章 「敏感期」を正しく知っておうちで生かす
第3章 「環境」を正しく知っておうちで生かす
第4章 「教具」を正しく知っておうちで生かす
第5章 「集中」を正しく知っておうちで生かす
第6章 「ほめ方・しかり方」を正しく知っておうちで生かす
おわりに
ご覧の通り、「敏感期」や「教具」などモンテッソーリのキーワードたちが並んでいますが、それぞれを「正しく知っておうちで生かす」ためのメソッドが紹介されています。
この本と出会う前の私
この本を読む前の私は、とにかく『良い教育』をすることを考えていました。

この子がのびのび、自分らしく成長できるようにするためにはどんな教育を受けさせるのがいいんだろう。
有名な通信制の幼児教育に申し込んでみたり、七田式やモンテッソーリ教育など聞いたことのある幼児教育について情報サイトを見てみたり、とにかく子どもをより良い環境で育てるために早く行動しなければ、はやく教育を始めて、育児をちゃんとやらなくちゃと意気込んでいました。
その一方、子どもはいわゆる標準的な発育なんて知る由もなく、毎日ニコニコしながらコロコロ転がり、泣きたいときに泣く、寝たいときに寝る、と当然ながら好きなようにマイペースに過ごしていました。
その姿を見ていると、ふと、自分が親の望む道を進み、親が喜ぶかどうかだけを判断基準にこれまで歩んできたこと、そしていま、そのことに少しの息苦しさを覚えている自分を思い出しました。もし私が親としてこう育てたいという考えが強くなりすぎたら、この子も将来私の望みを感じ取って息苦しくなってしまうかも、そんなことが怖くなりました。
私は、同じ思いをこの子にさせたくない。
だから、親の望むように育てる、親がコントロールするような教育は私の望むものではないと感じ、「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」に基づくモンテッソーリ教育こそぴったりだと思ったのです。
ですがここでも完璧主義を発揮。
モンテッソーリ教育をするには何が必要なのか、モンテッソーリ園に通わなければだめなのではないか、そうであれば私が講習を受けてモンテッソーリ講師になったほうが良いのではないかなどなど・・・「正しいモンテッソーリ教育をするには」という視点で考えるようになってしまっていました。
本を読んでみて
そんなときにこの本と出会い、おうちでモンテッソーリ教育をするためのヒントがあるかもしれないとすぐさま手に取りました。
そこで出会ったのが、冒頭部分のこの文です。
モンテッソーリ教育をおうちでしようとすると、どうして挫折しやすいのか?それは、モンテッソーリ教育という形に、自分と子どもを合わせようとするから。
モンテッソーリ教育は、単なるメソッドなのです。
道具として使ってこそ生きるもの。だから、「自分の子育てと子どもにモンテッソーリを生かす」そんな視点が必要です。
菅原陵子. 世界一やさしい おうちゆるモンテッソーリ (p. 5). (Function). Kindle Edition.
そうです。私はモンテッソーリ教育をやる前から、モンテッソーリ教育という形に、私と子どもを合わせようとしていたのです。まるで自分のことを見ているかのような指摘に、思わず読む手が止まりました。
この本にはモンテッソーリ教育を頑張ろうと意気込んでいる私のような親たちに対し、こんなことを説いてくれました。
育児を「子どもを育てるもの」と考えるのではなく、「自分たち家族で育っていくもの」と考えてみる。
菅原陵子. 世界一やさしい おうちゆるモンテッソーリ (p. 7). (Function). Kindle Edition.
「教育」ではなく、暮らしの中で親子としての絆を深めながら子どもを伸ばすことが大切。
菅原陵子. 世界一やさしい おうちゆるモンテッソーリ (p. 30). (Function). Kindle Edition.
親が「子どもにとっていい」と思うことを子どもに詰め込むのではなく、「子どもが持っている欲求を満たす」かかわり方を、シンプル&効果的にしていくのがモンテッソーリ教育。
菅原陵子. 世界一やさしい おうちゆるモンテッソーリ (p. 76). (Function). Kindle Edition.
意気込んで「教育をするのだ!」と肩肘張るのではなく、日常生活のなかで親子の関わり合いを大事にすること、そして子どものことをよく見て、その子自身のあり方を尊重すること。そんなシンプルな考えでいいのだと思います。
子どもを大切に思うほど、その子にとって一番いい環境とはなんだろう、親が成長のための道筋をしっかりと考えて導いてあげなくては、と意気込んでしまいたくなります。
でも、子どもの「自己教育力」を重視するモンテッソーリ教育によれば、そもそも何もしなくても子どもたちは自分たちの成長したいように成長しようとするのです。
だから、大人の役割はあくまでもそれを手助けするだけ。一緒に過ごす時間の中で、親子の関わり合いを大事にしながらともに成長していくこと。手を繋いで一緒に少しずつ歩みを進めていくくらいにゆるく構えるのでちょうどいいのでしょう。
園に入ることは難しいから、おうちでもきちんとモンテッソーリ教育をするにはどうしたらいいのか。
そんなふうに考えてた私に、この本は「おうちでやるのだからこそ、特別なことを足すのではなく、今ある日常を大切にすればいい。」という視点をもたらしてくれました。そうして、教育についてあれこれ悩んでいた自分の肩の力が、すっと抜けた気がしました。
子どもがいてこそ
親としてあれこれ考えていると、自ずと親の考えが中心になりがちなのが育児だと思います。
でも、そもそも育児って子どもがいてこそなんですよね。ごく当たり前のことです。
そんな当たり前のことを知らないうちに考えなくなって、親がやりたいこと、やってほしいことばかりが先走っていないでしょうか。
完璧主義の私は、やっぱり最初は親の考えるちゃんとした教育からスタートしてしまっていました。
何よりこの子と過ごす日々を大事にしよう。その中で、この子のことをよく見て、この子の「やりたい」に気付ける自分でいよう。この本を読んで、そんなふうに今は思います。
子どもを思うほど空回りしてしまうあなたへ
子どものことが大好きで大事に思っているママさんやパパさん。
大好きだからこの子のために頑張ろうと色々調べて考えて、結局何が一番子どものためになるのか分からなくなってしまったりしていませんか。
そんなふうに迷ってしまったら、ぜひこの本を読んでみてください。
モンテッソーリ教育に興味がなくても大丈夫です。この本には育児の中での親子の関わり方についてのヒントがたくさん詰まっています。
思っているよりもゆるく構えていたって、子どもたちは大丈夫。そんなことに気づかせてくれる本です。


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